時間? 価格? 快適性?
その1 「快適」な出張生活を送るために 準備編
独立する前、わたしは出張族だった。
1ヶ月のうち3分の2は出張に出ていて、たまの休みも自宅半分、出張先でゴロゴロしているか次の目的地に移動しているのが半分のどちらかだった。
出張先は京阪神エリアがメインだったので、いかに快適に移動するかというのは重要なテーマだった。
ちなみに交通費は恵まれ(?)ていて、経費で領収書精算だったのだが、指定席までは認められていたので、後述するグリーン車やクラスJの金額を自腹にすれば会社からとやかくいわれることはなかった。
ネットを少し検索すれば、同じテーマを扱っているサイトも多く見つかるが、どうしても細かなデータに視点が向いており、時間勝負、スケジュールも頻繁に変わる出張族には当てはまらないことが多く、加えて快適性という頻繁に移動する出張族には不可欠な要素に触れられるケースも少ないので、今回わたしなりに自身の経験も踏まえて取りまとめてみることにした。
わたしの出した結論
数日前からある程度スケジュールが決まっており、移動開始時間が固まっている→飛行機
急に入った出張や、スケジュールが決まらず、移動開始時間を固めることができない→新幹線
*新幹線はEX-ICカードを使用。
飛行機はJALを使用し、JGCホルダー。クラスJは予算が許せば。
以下、それぞれのメリット・デメリットや私見を述べるが、すでに基本的なデータについて把握されているかたは、既知の内容がほとんどなのでこれ以上読み進めるかはお任せする。
出張族になったらまずすべきこと
(望むと望まざるにかかわらず)晴れて出張族になった時には、まずすべきことがある。
EX-IC予約カードの取得
新幹線は、会社から貸与されるかもしれないがインターネットで予約が可能になる「エクスプレス予約サービス」に入会し、チケットレスで乗車できる「EX予約専用ICカード」(以下、EX-ICカード)を入手すること。
(「EX-ICカードがなければ、エクスプレス予約サービスの利用はできない)
エクスプレス予約サービスが使えれば、出張先で急に予定が変更になった時など、すぐに手元のスマートフォンで時間が変更できるため出張族の心強い味方となる。というか、一度でもEX-ICカードを使うと、このカードなしで頻繁に新幹線に乗ることはもはや考えられない。
航空系クレジットカードの取得
次に飛行機だが、まずはANAをメインで使うのかJALをメインで使うのかを決める必要がある。ここをしっかりとどちらか1つに絞っておかないと、マイル取得が分散してしまい、マイル交換サービスや後述するマイル修行に大きな足枷となってしまう。
(マイレージNo.はメインをどちらにするかを問わず取っておく)
ANAにするかJALにするかは、好みと東京⇄大阪出張以外にどの空港を使うのか、といったことで変わってくると思うが、わたしは以下の点でJALにした。
・クラスJがある(東京⇄大阪だと2000円、それ以外でも1000〜3000円で広い席にアップグレードできる)
・JALのある第1ターミナルの方が浜松町に近い
・機内のドリンクサービスの種類が多い
こんな感じだが、クラスJの優位性は圧倒的だ。
次にメインに使用すると決めた航空会社のクレジットカードを取得する。
「え、年会費かかるの勿体無いよ。楽天カードで十分!」という声も聞こえてきそうだが、次に記載するマイル修行をスムーズに行うためにさっさと入手することをお勧めする。
カードの種類はANA、JALともに豊富な種類が発行されているが、まとめサイトなどをみて慎重に選んでほしい。
わたしのお勧めは、ANAなら「ANAワイドカード」(年会費7,975円)、JALなら「JALカードSuica CLUB-A」(年会費11,000円)だ。どちらのカードもマイルが溜まりやすく後述する上級会員への切り替えもスムーズだ。
出張族1年目は上級会員資格の取得を目指す
さて、出張族になって最初の1年目にはやらなければいけないことがある。
まずはANA、JALを問わず上級会員取得を目指さなくてはいけない。上級会員取得なくして、これから何年も続く出張族ライフを満喫できないし、出張族という身体的負担の多い過酷な労働を少しでも緩和させるためにも必要となる。
ちなみに上級会員とは、ANAなら「ANAスーパーフライヤーズカード」、JALなら「JAL Global Club」の入会資格を得て、カードホルダーになった人のことを指す。
上級会員になった際のベネフィットとして、わたしがよく恩恵に預かっていたものだけでも
・空港ラウンジの使用(クレジットカード付帯サービスのラウンジと違ってビールも飲める!!)
・専用のチェックインカウンターの使用
・優先手荷物引渡し(預けた荷物が優先的にクルクル回るカウンターに載る)
・優先搭乗(先に乗れるので機内でゆっくりできる。あと、手荷物を早めにキャビネにしまえる)
などなど。
と非常に多くのベネフィットを享受できるのだが、「じゃあ、おれ明日から上級会員で」とお願いして、簡単に得られる資格ではない。
下記に挙げるかなり高いハードルをクリアして、それこそ1年がかりで得られる資格なのだ。
〈取得の条件〉
ANA:50,000プレミアムポイント取得
JAL:50,000FLY ONポイント取得 または 年間搭乗回数50回
と、搭乗回数でも条件達成可能なJALが有利に見えるが、50,000プレミアム/FLY ON ポイント取得するために羽田⇄伊丹であれば26往復で条件達成となるため、両者にそれほど大きな違いはない。
海外出張でもない限りは正攻法で上記条件を達成することは難しく、年が切り替わる1月ないしは2月くらいから条件達成に動き出し、上級会員取得を目指している年は東京⇄大阪移動をできる限り飛行機で行う必要がある。
(京都は悩ましいが、わたしは無理やり大阪に立ち寄る理由をつくって飛行機にした)
それでも不足する場合は自腹で国内離島巡りなどして搭乗回数を稼ぐいわゆる「マイル修行」の旅に出ることになる。
とまあハードルは低くないが、出張族という旅行好きでもない限りややはずれな職務についてしまった以上、上級会員くらい会社の経費で取得させてくれないと割に合わない。
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