高級宝飾ブランドの基礎知識
前回の「その1」のアップから少し時間が空いてしまいました。
今回の「その2」では、各ブランドの成り立ちや代表作について紹介していきます。
LVMHグループ
ブルガリ(Bvlgari)
イタリアのブルガリは、1884年にソティリオ・ブルガリによって創設されました。ローマの古代文明をモチーフにした豪華なデザインが特徴で、大胆な色使いや独創的なフォルムが多くの人々を魅了しています。また、ダイヤモンドやエメラルドなどの貴重な宝石を用いたジュエリーも多く、その美しさは世界中で賞賛されています。代表作には、「セルペンティ」や「ブルガリ・ブルガリ」シリーズなどがあります。
ティファニー(Tiffany & Co.)
アメリカを代表するジュエリーブランドであるティファニーは、1837年にチャールズ・ルイス・ティファニーとジョン・B・ヤングによって創設されました。ティファニーのジュエリーは、シンプルで洗練されたデザインが特徴で、特にエンゲージリングやウェディングリングの分野では圧倒的な人気を誇っています。代表作には、「ティファニー・セッティング」や「リターン トゥ ティファニー」シリーズなどがあります。
ショーメ(Chaumet)
フランスの伝統あるジュエリーブランドであるショーメは、1780年にマリー・エティエンヌ・ニトーによって創設されました。その歴史は200年以上にわたり、ナポレオン時代からフランス王室に愛されてきました。ショーメのジュエリーは、繊細なデザインや独創的なモチーフが特徴で、特にティアラやブローチなどの歴史的なジュエリーが人気です。代表作には、「ジョセフィーヌ」や「リアン」シリーズなどがあります。
Richemont(リシュモン)グループ
カルティエ(Cartier)
フランスの伝統的なジュエリーブランドであるカルティエは、1847年にルイ・フランソワ・カルティエによって創設されました。その名は、世界中で知られるようになり、「王のための宝石商」とも称されるようになりました。カルティエのジュエリーは、優美なデザインと高品質な素材が特徴で、時代を超越した魅力を持っています。代表作としては、「パンテール」や「ラブ ブレスレット」などがあります。
ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)
1906年にアルフレッド・ヴァン クリーフとエステル・アーペルによって創設されたフランスのジュエリーブランドです。ヴァン クリーフ&アーペルは、「アールデコ」や「アールヌーヴォー」などの様々な芸術運動にインスパイアされた美しいデザインを生み出してきました。また、独自の技法「ミステリーセッティング」を開発し、その革新性で業界に名を刻んでいます。代表作には、「アルハンブラ」や「フリヴォール」シリーズなどがあります。
ピアジェ(Piaget)
スイスを代表する高級ブランドであるピアジェは、1874年にジョルジュ・エドゥアール・ピアジェによって創設されました。もともとは時計メーカーとしてスタートしましたが、やがてジュエリー部門も展開し、そのクリエイティブなデザインと独創的な技法で注目されるようになりました。代表作には、「ポッセッション」や「ローズ」シリーズなどがあります。
Kering(ケリング)グループ
ブシュロン(Boucheron)
フランスのハイジュエリーブランドであるブシュロンは、1858年にフレデリック・ブシュロンによって創設されました。ブシュロンは、独創的なデザインや技術的な革新で知られており、特に動物をモチーフにしたジュエリーが人気です。また、ダイヤモンドやサファイアなどの貴重な宝石を使った作品も多く、高い品質が評価されています。代表作には、「セルパンボワティーヌ」や「キャトル」シリーズなどがあります。
その他ハイブランド
シャネル(Chanel)
ファッション業界で大変有名なシャネルは、1910年にココ・シャネルによって創設されました。シャネルのジュエリーは、ブランドのアイコンである「CC」ロゴやカメリア、パールなどを取り入れたデザインが多く、シンプルでありながらも独創的なデザインが人々を魅了しています。代表作には、「カメリア」や「コメット」シリーズなどがあります。
ハリー・ウィンストン(Harry Winston)
アメリカのハリー・ウィンストンは、1932年にハリー・ウィンストンによって創設されました。彼は「宝石の王」とも称され、その名は世界中に知られるようになりました。ハリー・ウィンストンのジュエリーは、特にダイヤモンドにこだわりがあり、その輝きを最大
限に引き出す独自のカットやセッティング技術が評価されています。また、セレブリティや王室御用達としても知られており、その名声は世界中に広がっています。代表作には、「ハリー・ウィンストン・クラスター」や「ローズ」シリーズなどがあります。
デビアス(De Beers)
ダイヤモンド業界の巨人であるデビアスは、1888年にシーサー・ローズによって創設されました。その歴史と経験を活かしたダイヤモンドの選別と加工技術は、世界中のジュエリー業界で高い評価を受けています。デビアスのジュエリーは、独自のダイヤモンドセッティング技術「デビアスカット」を用いた作品が特に人気です。代表作には、「タリスマン」や「エンチャンテッド ロータス」シリーズなどがあります。
まとめ
ジュエリーのハイブランドは、それぞれ独自の歴史や伝統、デザイン哲学を持っています。これらのブランドのジュエリーは、単なるアクセサリーではなく、芸術品としての価値があります。ハイブランドのジュエリーは、贈り物としても喜ばれること間違いなしであり、特別な記念日や節目にふさわしいアイテムです。また、自分へのご褒美としても最適で、一生に一度の投資としても価値があります。
これらのハイブランドのジュエリーは、一見高価に感じるかもしれませんが、その価値は時代を超えて輝き続けます。優れたデザインや素材、職人技が詰まったジュエリーは、代々受け継がれる家宝となり、愛され続けることでしょう。
本記事で紹介したブランドをはじめ、ジュエリー界には数々の魅力的なハイブランドが存在します。自分が好きなデザインやブランドの歴史を知ることで、ジュエリーの世界がより一層楽しく、深くなることでしょう。この記事が、ジュエリーのハイブランドに興味を持つきっかけになれば幸いです。
(おしまい)
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