高級宝飾ブランドの格付けについて その1

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出典:中央区エリアガイド

高級宝飾ブランドは数あれど

5大宝飾ブランド、新御三家?

メジャージュエラー(ジュエリーブランド)ですが、よく使われる用語として「世界5大ジュエラー」や「グランサンク」(パリ5大ジュエラー)、「新御三家」、「日本の宝飾御三家」なんて言い方を聞いたことがあると思います。

これらについて、少し私見も交え解説していきます。
「世界5大ジュエラー」が最も世間一般に浸透していて、実際に日本での知名度が高いジュエラーが含まれていますが、最初にトップジュエラーを一括りに言い表したのは「グランサンク」となります。

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グランサンク(パリ5大ジュエラー)

グランサンク1900年代半ばに結成された、ランの高5

ヴァームる以下の5つのランランラン(Les Grand Cinq)5

 ・Boucheron(ブシュロン)
・MELLERIO dits MELLER(メレリオ・ディ・メレー)
・Mauboussin(モーブッサン)
・CHAUMET(ショーメ)
・Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)

世界5大ジュエラー

先述したとおり、世間一般で使用され、国内外問わず知名度の高いジュエラーとなります。
グランサンクと異なり、「世界5大ジュエラー」は明確な選定基準がなく、認知度や規模、ジュエリー業界でのプレゼンス(存在感)などを加味され選ばれるため、その時々で若干の入れ替わりがあるので注意が必要です。

 ・HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)
 ・Cartier(カルティエ)
 ・Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)
 ・BVLGARI(ブルガリ)
 ・Tiffany&Co.(ティファニー)

新御三家

最近ではあまり使われなくなった言葉ですが、1990年代には百貨店を中心によく使われていました。
以下の3ジュエラーで構成されています。

 ・Cartier(カルティエ)
 ・BVLGARI(ブルガリ)
 ・Tiffany&Co.(ティファニー)

1990年代はバブルの影響もあり、舶来物の宝飾品の売り上げが爆発的に増えた時期です。上記3ブランドは百貨店を介して国内宝飾市場に参入し、ティファニーのオープンハートに代表されるように、今まで宝飾品とはあまり縁がなかった層も含めてシェアを拡大していきました。

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日本の宝飾御三家

2000年代に入って使われ始めた言葉です。
感覚としては先の「新御三家」と置き換わっって使われ始めた印象があります。

構成ブランドは以下の3ブランドです。

 ・4°C
 ・スタージュエリー
 ・ヴァンドーム青山

これらのブランドもステキですが、いままで挙げてきたブランドと肩を並べることができるかは少し疑問です。
国内ブランドであれば、真珠の養殖の世界的な権威であるMIKIMOTOや同じく真珠を取り扱うTASAKIなどのほうが、世界的なジュエラーと呼ばれるのに相応しいのではないでしょうか。

これら以外にも

いままで取り上げたジュエラー以外にも、知名度も格式も兼ね備えたジュエラーはまだまだあります。
多少の意見の相違はあるでしょうが、わたし個人的な見解も加味して下記のジュエラーを挙げたいと思います。

 ・GRAFF(グラフ)
 ・CHANEL JEWELRY(シャネル・ジュエリー)
 ・PIAGET(ピアジェ)

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ブランドの3大コングロマリッド

高級ブランド・ジュエラーを語るうえで巨大なブランドグループの存在も重要です。
2011年のブルガリ、続けて2020年にティファニーがLVMH傘下となったことは業界を騒然とさせ、また記憶にも新しい出来事だったと思います。

海外ブランドの多くが3つのコングロマリッド(複合企業)に所属しています、

LVMHグループ

LVMH (モエ・ヘネシー ルイ・ヴィトン Mot Hennessy Louis Vuitton)とは、フランス・パリを本拠地とするコングロマリット(複合企業)です。

ルイ・ヴィトンやディオールなど多くのラグジュアリーブランドを擁するLVMHは、1987年に世界的高級ブランドで知られる「ルイ・ヴィトン社」とシャンパンやコニャックなどで有名な「モエ・へネシー社」の合併により設立されました。

以下のジュエラーがLVMH傘下となっています。
 ・BVLGARI(ブルガリ)
 ・Tiffany&Co.(ティファニー)
 ・CHAUMET(ショーメ)

Richemont(リシュモン)グループ

リシュモン (Richemont)とは、スイス・ジュネーヴを本拠地とするコングロマリットです。

カルティエやピアジェなど多くのラグジュアリーブランドを擁するリシュモンは、1988年に南アフリカの実業家ヨハン・ルパート(Johann Rupert)によって設立されました。

以下のジュエラーがリシュモンの傘下となっています。
 ・Cartier(カルティエ)
 ・Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)
 ・PIAGET(ピアジェ)

Kering(ケリング)グループ

ケリング (Kering)とは、フランス・パリを本拠地とするコングロマリットです。

グッチやサンローランなど多くのラグジュアリーブランドを擁するケリングは、2013年にPPR(ピノー・プランタン・ルドゥート Pinault Printemps Redoute)から商号変更により2013年に設立されました。

以下のジュエラーがケリング傘下となっています。(ファッション系が主体なのでジュエラーは他2社に比べると少なめです)
・Boucheron(ブシュロン)

シャネルに関しては、プレタ(服飾)部門が巨大なため、ジュエリー部門はプレタと連動して動いている感じです。
ハリーウィンストンは現在はスウォッチ・グループの一員となっています。
グラフは独立ブランドとして頑張っていますね。

(「その2」につづく)

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執筆担当者
この記事を書いた人
ぶたねこ店長

現在、個人事業主としてECショップ運営を中心に活動しています。

23年間、会社勤めをしていました。うち22年間は最大手の外資系宝飾ブランドに所属していました。
店頭業務にも携わっていましたが、主にオフィス業務で商品開発、販売促進、マーケティング、取引先との交渉など多岐にわたる業務をこなし、さまざまな知識と経験を得ることができました。

さらに、GIA G.G.(米国宝石鑑定資格)というマニアックな資格を米国で取得しているので、宝石や英語学習に関する見識があります。

10年以上に渡り出張族(日本国内がメイン)として、佐賀県以外の都道府県をすべて訪問し、地方の居酒屋などもよく知っています。

これらの事をブログで発信していきます。
「Curio Trading ブログ」(宝石や百貨店などの特化ブログ)
「店長のひとりごと」(雑記ブログ) という構成になります。
ぜひご一読ください。

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